災害時外国人サポーター養成講座②を実施しました!
- 公開日:2021年02月20日
2月13日(土)に災害時外国人サポーター養成講座②を開催し、当日は38名の方にご参加いただきました。
第2回目の講師は公益財団法人箕面市国際交流協会 総務課長の岩城あすかさんです。当協会の職員が県内の外国人住民の状況や、協会の災害時の外国人支援に係る取組について説明をさせていただいた後、岩城講師には「災害時外国人サポーターに求められる基礎知識~大阪北部地震における外国人支援の事例から~」と題し、ご講演をいただきました。
2018年6月に発生した大阪北部地震において外国人住民への情報発信や避難所巡回をされたご経験から、多くの事例や課題についてお話いただきました。余震に対する不安から口コミで多くの外国人が避難所に集まったこと、地震による家のひび割れや不眠の相談が多く寄せられたこと、情報伝達にはQRコードが役に立ったこと、大きな余震が来るというデマへの対応、人によって得られる情報に大きな格差があったことなどをお話いただきました。
大阪北部地震以降、箕面市国際交流協会では、防災セミナーの開催や災害時のマニュアルの見直し、市や関係機関との連携強化等を図っており、今後は外国人防災リーダーの養成にも取り組まれるそうです。
後半は、災害時に外国人から寄せられた相談(例:パスポートと在留カードを紛失したがどうすればよいか、お祈り用の場所が欲しい、余震はいつ来るのか不安、避難所から国際電話がかけられるか等)に、どのように対応したらいいかグループで話し合いました。
講師からは、普段から地域にどんな外国人住民がいるのか想像しておくこと、相談対応を行う際はいろいろな意見(特にマイノリティ性の強い人からの意見)を聞き、より良い対応を模索することの重要性についてアドバイスをいただきました。
当協会では今後も引き続き、災害時外国人サポーター養成講座や外国人住民を対象にした防災教室の開催、関係機関との連携促進等、災害時に外国人住民を弱者にしない取組を進めてまいります。
当協会のホームページに災害時の外国人支援に関するページを作成しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。役に立つツール(災害時多言語表示シート・多言語辞書データ・多言語音声翻訳アプリ)は平時からの活用をお願いいたします。