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活動報告

「平成30年度山口県青少年代表訪問団(中国山東省)」を派遣しました!

  • 公開日:2018年08月31日

山口県国際交流協会では、広い視野をもって活躍する国際感覚豊かな青少年を育成するとともに、日中両国の青少年間における友情を育むことを目的として、選抜された県内の高校生9名の山口県青少年代表訪問団を8月3日~6日に中国山東省済南市へ派遣しました。

世界各国から約20ヵ国・総勢約500名が参加した「2018山東国際青少年文化の旅」では、ロボット大会への参加やホームビジット交流を体験し、山東博物館や大明湖、趵突泉公園等の史跡の視察を通して、済南市の豊かな自然と歴史を学びました。

今回の済南市訪問を通して、中国の現状を肌で感じ、新たな発見について実感を伴って理解したり、考えたりすることができたのではないかと思います。今回の貴重な経験が、今後の日中・両県省の友好に寄与すること、また今後の国際的な活動の関心の源となり将来的に活躍することを期待しています。

※公益財団法人山口県国際交流協会は、山東省人民対外友好協会と平成17年1月に友好交流協定を締結し、平成18年度から青少年交流をはじめとした相互交流を実施しています。

 

山口県青少年代表訪問団の皆さんの体験レポートをご紹介します。※一部省略して掲載しています。

【下関中等教育学校2年 藏本 菜月さん】

~「2018山東国際青少年文化の旅」での経験を通して~

今回私は8月3日から6日にかけて中国山東省済南市行われた2018中国(山東)国際青少年文化の旅に参加し、博物館見学や、様々な国の人達と交流、ロボット大会、ホームビジットなど充実した3泊4日になりました。

済南市に着くと日本と全く違う景色にびっくりしながらバスで山東博物館へ行きました。山東博物館はとても大きく博物館の中には山東省や中国の歴史にまつわる置物やその時代の生活するための道具などたくさんの貴重なものが保管されていました。今回の博物館見学は私にとってとても価値のあるものとなりました。

2日目の2018年山東国際青少年文化の旅の開幕式では初めて今回の各国の参加者と対面し、各国の紹介と国ごとの出し物を行いました。外国の人達は浴衣や甚平がとても珍しいらしく開幕式の後の記念撮影の時たくさんの外国人の方と写真を撮りたくさんの良い思い出ができました。

3日目は中国の子供たちが作ったロボットでゲームをするロボット大会、午後からはホストファミリーの方と一緒に過ごしました。子供たちはとても親切で一緒に応援したり、勝ったときはハイタッチしたりして少しの時間だったけれどとても仲良くなれました。ホストファミリーの人は大学の先生で日本語がとても上手でした。その先生は私たちの年代と同じ人がいた方がいいと気遣ってくださり、知り合いのお宅に私たちを招き入れてくれました。最初みんな緊張していたけれど中国の子供たちはフレンドリーに話しかけてくれて緊張も解け、有意義な時間を過ごすことができました。夕食は中国の有名な食べ物である水餃子をみんなで作り食べました。日本の餃子と作り方が違い、少し難しかったけれどホストファミリーの方が親切に丁寧に教えてくれ、みんなで楽しく作ることができました。自分たちで作った料理はとてもおいしかったです。

4日目最終日は、済南市を観光しました。跑突泉公園に行きました。そこではたくさんの水が湧き出しておりとても美しい景色でした。

今回、文化の旅を通して私はたくさんの事を学びました。山東省の歴史の深さや、文化を今の人々が大切にしていること、言語や文化を超えて私たちが知れたことはとても大きな経験になりました。今回のことを生かしてこれから将来に繋げていこうと思います。

 

【下関中等教育学校1年 向山 依里さん】

~自分の視野を広げるために~

私がこの研修に参加したいと思った目的は3つあります。1つめは中国の方や世界各地から集まるロボット大会で交流を深めたいと思ったからです。私が学校で勉強している英語、韓国語を実際に使うのに、最初はこの表現が間違っていたらどうしよう、など不安に思っていました。しかし、たくさんの国の方が日本語で「こんにちは。」と声を掛けてもらい、私は不安が打ち解けて英語や韓国語を実際に使って日本や相手国の琴のことなどを話すことができました。また間違った表現でも優しく教えてもらったりして、すごくうれしかったし、その言語を母国語としている人から教わることで正しい言葉の表現など学ぶことができたのでいい経験になりました。

2つ目は自分の将来のために何かヒントになると思ったことです。私は将来医療関係の仕事に携わりたいと考えています。世界でもロボットを使った手術が増え、たくさんの人々の命が1人でも救うことができるという面でロボットは今後の医療で必要なものではないかと思いました。私はあまりロボットに触れる機会がなかったので、今回の研修でロボットについての知識を身につけたいと思いました。実際にロボット大会に参加してみて、小学生がLEGOを使ったロボットを自分1人で作ったものを相撲形式に戦うというのが、私の周りではなかったので驚きました。小学生の時からロボットの知識を取り入れる機会が日本にはあまりないので、中国の教育はすごく発展していると思いました。また機械類が発達していく中で、小学生のころからロボットなどに力をいれているのが発展的だと思いました。

3つ目は多文化の違いを感じることです。1番驚いたことはいろいろな国の歓迎の仕方が違うところです。歓迎会で、いろいろな国の衣装や曲を披露するのに全く歓迎の仕方が違うことが改めてわかりました。日本は和をイメージとした曲で浴衣を着ましたが、中国は中国伝統的な琴やラッパのような楽器で披露しているのがとても印象的でした。また韓国は最近日本でも流行っているK-POPの曲でダンスなどその国の文化で披露していて、歓迎でもいろいろな国の文化を見て文化の違いを感じることができて、この研修は私にとって良い経験になりました。

最後にこの研修を通して、貴重な経験をさせてもらいました。また自分の将来についてもっと考えたいと思い、この経験を生かして夢が実現できるように頑張りたいと思います。

またこの研修でいろいろな人と出会いがありました。たくさんの国の方と交流を深め、友達もできたので、私にとって一生の思い出になり、この研修での出会いも大切にしたいと思います。この研修を通してたくさんの人と出会えたことを感謝いたします。

 

【下関中等教育学校1年 河﨑 結丹さん】

~中国ホームビジット体験記 山東国際青少年文化の旅~

山東国際青少年文化の旅、3日目は中国の一般的な家庭に訪れて現地の方と交流したり文化を体験する、ホームビジットだ。私は実際に中国の家庭や家の中などを見たことがなかったし、どんな体験が出来るだろうかと期待していたが、不安も大きかった。だが、中国の方と沢山コミュニケーションがとれる最大のチャンスなので出来る限りのことはしたいと思った。

私たちのホストファミリーの家はマンションのようなところで、3人家族で住んでいる。家の外と中で段差はないが、スリッパに履き替えて家にあがるようになっている。部屋の中はインテリアなどが飾られていて素敵な部屋だ。

ホームビジットでは今回の旅で私たちだけができただろう貴重な体験もあった。ホストファミリーの娘さんが習っているという琴を実際に演奏してもらい、それだけでなく、私たちにチャイナドレスのようなものを着させてくれてその格好で、琴の体験をしたことだ。チャイナドレスで出て行くと、それまではあまり近づいてきてくれなかった娘さんが少し積極的に近づいてきてくれて、いっしょに写真を撮ってくれて嬉しかった。その後も彼女が好きなアニメや漫画の絵を描いたものを見せてくれたりと、交流することの手段は言葉だけではないことを実感できた。そして最後には、習字で私の名前を書いた紙をプレゼントしてくれた。

名所観光では街中の人の多さや、車やバイクの多さなど驚くことばかりだった。これだけの大人数のなかで自分を出していくことは、大変なことだと思うが、その環境の中で生まれ育つことで精神的にも身体的にも、強くなっていくのだろうと思った。とても暑かったが、彼らは特に文句も言わず、私たちを親切に案内してくれたり、翻訳アプリを使って積極的に話しかけてもくれて私たちを精一杯もてなしてくれようとしていることが伝わった。琴を演奏している娘さんや、私たちを見つめる目も温かく、本当にいい家庭にホームビジットできたと思う。

また、英語の大切さを改めて実感することができた。翻訳アプリに頼ってばかりだったことが心残りなのでせめて英語だけでも少しでも上達させたい。そして、このような体験ができることに感謝しながら、また外国の方との交流に挑戦していきたい。

 

【高森高等学校1年 羽田 翼さん】

このプロジェクトを通して、中国に対する見方が変わり、今までの私と異なった考え方が生まれました。

一つ目は中国の人たちがとても自国への誇りが高く、とても自信に満ちあふれていた点です。私は中国のインターネットに興味があったので、ホームビジットの時に質問をしたのですが、googleは使えないのは不便だが、中国の検索エンジンやブラウザが非常に優れているのでそこまで不便ではないと言っていました。確かに中国のインターネット技術はとても優れていますが、それ以上に誇りに思っているように感じました。日本では謙遜が美徳とされていて、それ自体は非常にいいことですが、どこか寂しいように感じます。なので、私はもう少し自分を主張しようと思いました。

二つ目は中国が思ったよりきれいということです。私は非常に驚きました。なぜなら、私は中国に行く前にインターネットでいろいろ調べましたが、汚いという情報をよく見かけました。しかし、実際のところはきれいでとても快適な環境でした。そこから私は自分の手にした情報が偏見である可能性があるため、実際に自分の目で確かめないといけないことを改めて再確認しました。

三つ目は私自身が自国日本のことをあまりよく知らないということです。ホームビジットの家族が日本に行くため、東京のことを聞かれたのですが、私自身あまり東京に行ってことがないので、あまり伝えることができませんでした。それは私にとって非常に悔しいことでした。なので、私はもう少し日本のことについて、灯台下暗しの状態にある日本人の視点だけでなく、様々な視点で日本を見てみようと思いました。これは、様々な物事に通用すると思います。一つの視点だけでなく、様々な視点で物事を見ることで、新しい考え方を得ることができます。なので、私は自分と異なった見方をこれから身に着けていこうと思いました。そのためには、自分と異なった、文化や自然環境をもった人たちと触れ合おうと思いました。

四つ目は中国の高い技術力です。その技術力を支えているのはやはり中国の政治政策だと思います。中国は政治こそ社会主義であるものの、経済においては「改革開放」政策の名のもと、資本主義的な要素を取り入れています。その「改革開放」によって、世界に大きく影響を与えるイノベーションを起こしてきました。私はこのことから、やはりイノベーションには、現在の考え方、常識を否定することから始まると確信しました。そういう点では、日本はイノベーションが起こりにくい国だと感じました。

以上の四つのことは私の今後の人生に大きく影響する物事と認識し、さまざまな意思決定のアイテムとして利用したいと思います。

 

【高森高等学校1年 角田 想さん】

僕は、3泊4日の中国訪問を終えて日本と中国の文化の違いをたくさん知ることができとても良い経験をすることができました。

僕がこの中国訪問で一番驚いたことは中国の食文化です。中国の国土は世界で3番目に大きく、日本の26倍もあるので、中国の中でも主食や味付けが地域によって異なり、北の方はしょっぱく、南は甘く、東は酸っぱく、西は辛いということを日本語が話せる中国の人に聞いたことがとても印象に残っています。実際にホテルのレストランで食事をした時も甘い味つけのオムレツみたいなものから、とても辛い味付けの鶏の足などとても幅広い味の料理を楽しむことができました。

僕がこの4日間で一番楽しかったことは、3日目に中国の人の家にお邪魔させていただいた時にそこの家族の人たちと一緒に近所のスーパーに行ったことです。僕が行った中国のスーパーでは、はじめに寿司と冷蔵庫が売っており、日本では絶対にありえないような商品の並びをしていたのでとても驚きワクワクしました。奥に入って行くと輸入品コーナーなどたくさんの物が売っていました。中国のスーパーには、中国語でよくわからない不思議なものが置いてありそれを見て回るのがとても楽しかったです。

僕はこの貴重な中国での体験を大切にして、自分の将来に役立てていこうと思いました。

 

【徳山高等学校1年 堀内 まさみさん】

今回、山東省済南市に訪問し、中国をはじめ、韓国やスリランカ、タイなどのたくさんの国の人と交流することができました。

1日目は、山東博物館に行きました。世界史の教科書で見たことのある黒陶や甲骨文字の書かれた骨などを実際に見ることができ、とても感動しました。

2日目の歓迎レセプションでは、浴衣を着て発表をしました。歓迎レセプション後の写真撮影の時間では、浴衣が目を引いたのか、たくさんの人から「一緒に写真を撮ろう!」と話しかけられ、たくさん話すことができました。日本に興味を持っている人も多く、日本語を教えたり、逆に中国語やスリランカ語、韓国語を教えてもらったりしました。

3日目の国際青少年Maker&Robot大会では、中国の小学生とチームを組み、ロボット相撲をしました。中国の小学生の子供たちが作ったロボットは、どれもレベルが高くとても驚きました。午後は、ホームシスターとホームシスターの友達と、ゲームをしたり、日本のことや中国のことを話したりしました。その後、ホストファミリーに教えてもらいながら、皆で餃子を作りました。色々な種類の餡を手作りの皮で包みました。難しかったですが、ホストファミリーが優しく教えてくれ、上手く作ることができました。

4日目は、済南市内を観光しました。泉の公園に行きました。街中は蒸し暑かったですが、公園は涼しく地元の人も多かったです。

4日間、たくさんの場所でたくさんの人と交流でき、とても充実した日々を過ごすことができました。

今回、山東省済南市に訪問して日本では感じられなかったことや知らなかったことをたくさん発見でき、日本とは大きく異なっている習慣や食生活、街の様子などを知ることができ、4日間毎日がとても楽しくて本当にあっという間でした。地元の人たちにもとても親切にしていただき、私のたどたどしい中国語でも理解しようとしてくれ、中国語を話していてとても楽しかったです。外国人の友達も自然にできて、中国だけでなく他の国のことも学ぶことができました。また中国に行き、中国の魅力や様々な人の優しさに気づきましたが、日本の魅力や人の良さにも気づきました。日本のニュースで報道されるような悪いことばかりではなく、それとは異なる中国の良いところを自分の目で見て、体感することができました。

私は中国のことをよく知らずに、勝手なイメージを持ってこんな所だろう、と決めつけていました。しかし、自分の目で確かめ、その考え方の間違いに気づきました。相手のことをよく知らないとわからないことがたくさんありました。今回の訪問で自分の考えが大きく変わりました。この4日間は自分にとって、大きな価値のある4日間となりました。

 

【野田学園高等学校1年 石松 大知さん】

~山東国際青少年文化の旅~

今回の山東省訪問で分かったのは、難しいと思っていた海外の人達とのコミュニケーションをとることが自分の想像より難しくないということです。

初め、海外の方々と一緒 に写真を撮りたい、コミュニケーションをとりたいと思いつつ、どう話しかければ良いのか、相手の言葉がわからないかもしれないなどという不安がありました。しかし、いざ話しかけてみると明るく接してくれ、写真を撮りたければカメラを指差せば大丈夫で、会話も自分の英単語を並べただけのようなものでも意外と意味が通じ、相手が何を言っているかも自分の知っている単語や話の流れなどからだいたい理解することができました。

確かに、相手がなんと言っていて、こちらも言ったらいいのか分からない時もありましたが、スマートフォンの翻訳機能を使うことで 理解することが出来ました。ただ、スマートフォンの翻訳機能を使うと相手が何を言っているかは分かるのですが、実際に話しているという感覚が少し薄れるような気がして残念でした。特にこれからは、グローバル化していくと言われており海外の人と接する機会が増えると思います。

今まで自分は、自動翻訳が発達することにより英語など他の言語を学習する必要はないと思っていましたが、今回の経験により会話を自動翻訳に頼らず出来るようになりたいと思うようになりました。だから、英語で会話はできるようになることを目標に勉強しようと思います。

次に、ロボット大会での中国の子供たちとの交流についてです。まず驚いたのが、中国の子供たちが自分に積極的に話しかけてきてくれることです。中国の子供たちは中国語で話しかけてくれました。このことがきっかけとなり会話をしようと試みるようになり何とか英語で話せるようになりました。また、中国でプログラミングの教育が行われていることにも驚きました。

最後に、初めて中国を訪れ分かったことがいくつかあります。まず、中国の食文化についてです。鳥の頭から足の先まで無駄にすることなく料理に使われておいり、それはいいことに思えるのですが、慣れていないので正直驚きました。想像していた中華料理と本場の中華料理が違うことにもまた驚き、このことを知ることが出来たことについてはよかったと思います。

次に、中国のイメージについてです。テレビなどのメディアの影響で、中国に対しあまり良いイメージを持っていませんでした。中国の街並みは汚いというイメージでした が、今回訪れた山東省済南市の街並みは整備されておりとても綺麗だと思いました。また、一度財布を落としてしまったのですが、見知らぬおじさんが拾って教えてくれました。中国でも、やはり悪い人ばかりでもないのだと思いました。

 

【野田学園高等学校1年 鍋田 夏輝さん】

~僕の初めての海外・中国~

感じたことは、「百聞は一見にしかず」ということです。中国の方々とコミュニケーションを取れる機会があったときに、最初は中国の方々は気が強いイメージがあったけど、全くそんなことはなく、やっぱりその場に行かないと分からないこともあるのだと思いました。

驚いたことは、その国々で文化が違うということです。日本では乾杯は基本的に一回だけど、中国では出席している方一人ひとりが、それぞれの幸せに対して乾杯をしていきます。

日本と比較したことは、交通面です。日本とは逆で自動車は右側走行で、信号が色で表すのではなく、形で表しているところに違いを感じました。

新しい発見は、人はその場に慣れていくということです。最初は、空気や食事になかなか慣れなかったけれど、時間が経つにつれて気にすることが少なくなり最終的には十分に楽しめるぐらいに慣れたので、人は生活する場に適応していくのだと思いました。

楽しかったことは、ホームビジットです。日本では得られないことや貴重な体験をたくさんさせていただいたので、それらを胸にこれから生活していこうと思います。

印象に残ったことは、日本語を学んでいる外国の方が多いということです。外国の方々がここまで日本語を積極的に学んでいることがうれしいし、印象に残りました。

今回のメインであるロボット大会では、中国の子どもたちと一緒にとても貴重な時間を過ごすことができました。また、このおかげで、工学への気持ちや興味を深くすることができとても良かったです。今回得ることができた工学への思いを胸にこれから努力していこうと思います。

今回、3泊4日という短い時間でしたが、本当にありがとうございました。ホームビジットのような普段は体験することができないような本当に貴重な体験をさせていただき、とても幸せです。この体験は、人生においてもとても大切な経験値になったと思うし、また海外に行き、いろいろ知りたいという気持ちになりました。とても楽しい時間をありがとうございました。

 

【野田学園高等学校1年 中村 賢人さん】

~国際交流~

僕はこの企画に参加し、初めて海外へ行き、初めて多くの海外の人達と交流しました。

中国のイメージについて、僕はあまりいい印象を持っていませんでした。そのほとんどはテレビや新聞などで公表されるごく一部の部分だけから出来たイメージでした。中国に行って、初めこそ空気や食べ物の事でストレスを感じることが多かったものの、時間が経ち周りを見たりする余裕が出てきた頃には、それまで僕が持っていた中国についてのイメージの7割は崩れ去っていました。僕が訪れた済南市は、街と自然との調和のクオリティが、日本のそれとは大きく違っていたように感じます。とにかく、緑がとても多く、しかもそれら一つ一つがきちんと手入れされていました。これにはすごく驚きました。

2日目から、中国の子供たちとロボット大会の企画に参加し、そこで初めて中国の方々と交流しました。ロボット大会での僕のチームメイトは、9歳の子供たちでした。僕がまず息を飲んだのは、彼らのコミュニケーション能力です。僕達の間で言葉は通じないし、歳も離れているにも関わらず、彼らは必死に僕と交流を図ろうとあの手この手で僕に触れてきました。そして、言葉も通じない中、彼らの名前や、歳や、住んでいる地区、ロボットについての説明、さらに基本的な中国語まで、きちんと僕に教えくれました。これには本当に驚いたし、すごいと思いました。きれいな絵もプレゼントしてくれました。

彼らのロボットで試合もしました。ロボット同士の相撲のような形式で、僕らは操作せず、それぞれが前もってプログラミングさせたコマンドと、ロボットの前方下部に付けられたセンサーを頼りに相手のロボットを押し出す、というようなものでした。ここでも、そのロボット達の迫力や精密さに驚きました。本当にこの人達は9歳なのでしょうか。そして、彼らのおかげで僕のチームはなんと2位をとることが出来ました。すごく嬉しかったです。

3日目の夜はホストファミリーの方達にゴーカートや夕食に連れて行ってもらいました。またさらに驚いたのは、そのゴーカートのスピードです。とても速いです。エンジンは4ストロークだと聞きました。日本のゴーカートは2ストロークなので、日本のそれよりはかなり速いです。でもとても楽しかったです。
夕食は庶民的な牛鍋屋に連れて行ってもらい、とても美味しかったです。ファミリーは色々な事に細かく気を遣ってくださり、本当に親切でした。中国は本当にいい国だと思いました。
今回の交流で、中国人だけでなく、韓国人、スリランカ人、ロシア人、タジキスタン人など、多くの人達と交流しました。

韓国の人達とは、日本についてたくさんの話をしました。僕達は韓国についてほとんど知らないのに、韓国の人達は日本に興味を持ち、日本の事を多く知っていました。僕は自分がいかに無知だったかを改めて感じて、その時から海外の事を知りたいし、もっと交流したいと思うようになりました。

たった4日間なのに、僕の中の人生の価値観や概念が大きく変わったと思います。この体験はこれからの僕の人生の選択肢を大きく広げてくれたと感じています。そして、今までのように、先入観を持ち続け、偏った知識だけを頼りに物事を考え、他人とコミュニケーションをとることだけはしたくありません。だから僕はこれから多くの国に足を運び、いいことも悪いことも自分の目でみて、それをあとの世代に伝えていけるような立派な大人になりたいです。
また来年でも再来年でも、このような企画に参加したいです。そして、故郷も言語も違う僕を笑顔で迎え入れてくれて、多くの事を気づかせてくれた彼らと、僕達のためにこの企画を運営して下さった多くの方々に感謝しています。本当にありがとうございました。


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