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活動報告

令和7年度災害時外国人サポーター養成講座を開催しました!

  • 公開日:2025年12月11日

12月6日(土)に、長門市中央交流プラザで、(一財)熊本市国際交流振興事業団・事務局長の勝谷知美さんを講師にお招きし、「令和7年度災害時外国人サポーター養成講座」(主催:山口県・山口県国際交流協会/共催:長門市)を開催しました。この講座は、災害時の外国人支援に必要な知識や心構えを学ぶことを目的に開催し、県内各地から23名の方にご参加いただきました。

前半の講演では、災害時に外国人が抱える課題や必要な配慮、また熊本地震などで外国人支援に従事されてきた講師のご経験をお話しいただきました。また、被災外国人からの相談にどのように対応するかを考えるワークを通して、避難所での対応のポイントについても学びました。

後半では、避難している外国人に困りごとがないかなどを聞き取る「避難所巡回訓練」を体験しました。参加者は、外国語を話したり、翻訳アプリを使ったりしながら、避難者役の外国人に、体の調子が悪いところはないかや、心配なこと・分からないことがないかなどを質問し、掲示を見ながら必要な情報を伝えたり、相談センターを案内したりしました。訓練後の振り返りでは、参加者から、「在留カードというものがあることを知らなかった。基本的な知識も必要だと感じた」「翻訳アプリでもスムーズにコミュニケーションが取れた」「聞き取った困りごとに対してきちんと対応することが大切」などの気付きが得られました。また、避難者役として協力していただいた外国人7名からは、「翻訳アプリを使いながらでも、母語でコミュニケーションを取れることにとても安心感があった」「地震などの災害を経験したことがない外国人もいる」「イスラム教徒は1日5回お祈りをすることや、豚やアルコールが使われたものは食べられないことなどを知ってほしい」などのコメントをいただきました。訓練を通して、災害時に外国人を支援する際の対応の幅を広げるためにも、在留資格などの基礎知識や翻訳アプリの使い方を知っておくこと、さらに日頃の交流を通じて文化・習慣を理解することが大切であることを学びました。

参加者からは、「訓練を通して、外国人がどんな点に不安を感じるのかを知ることができました」「まずは自分が避難所の状況や情報を把握した上で外国人に対応することが大切で、その上で寄り添った支援ができると感じました」「多文化共生のために自分に何ができるかを考える良い機会になりました」などの感想をいただきました。

講師の勝谷さん、ご協力いただいた外国人の皆さま、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!


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