やさしい日本語普及リーダー養成研修(山口県委託事業)を開催しました!
- 公開日:2025年11月01日
全3回の「やさしい日本語普及リーダー養成研修」が終了しました。
講師はNPO法人多文化共生リソースセンター東海 代表理事の土井佳彦さんです。
<基礎編>
オンデマンドの講義動画視聴を通して、やさしい日本語の基礎知識について学びました。54名の方にご受講いただきました。
<実践編①・②>
山口市で開催した実践編の研修には、県内各地から18名の方にご参加いただきました。
実践編①(10月2日)は、事前に調べた各地域の在留外国人数のデータも参考にしながら、やさしい日本語の言い換え・書き換えの演習を行いました。ペアになって会話の練習をしたり、国勢調査や就学時健診のお知らせをやさしい日本語に書き換えるワークに取り組んだりしました。
実践編②(10月17日)は、山口県国際交流員(米国・スペイン・中国・韓国・ベトナム)の皆さんと意見交換をしました。方言、敬語・謙譲語、オノマトペ(擬音語・擬態語)、熟語といった日本語の難しさや、外国人とのコミュニケーションのポイントなどについて、当事者の視点から助言をいただきました。最後に、「やさしい日本語」の具体的な普及方法について、グループで話し合いました。外国人従業員にやさしい日本語で業務の説明をしたい、学校で研修をしたい、大学生と留学生の交流を企画したい、地域の人に広めたいなど、たくさんのアイデアが出ていました。
参加者の方からお寄せいただいた感想の一部をご紹介します。
・基準はあくまでも情報の受け手にあることに気を付けていこうと思います。
・様々な業種の方と意見交換ができてとても参考になりました。
・ひとりひとりの相手に寄り添った言葉の使い方、身振り手振りを交えて「伝えたい」という気持ちが何より大切なのだと再認識しました。
・実際に交流員の方々に話を聞けたことで、文化背景の違いや学習の仕方によって伝わる「やさしい日本語」が異なるということを知ることができました。
・まずは普通に話すこと、そして相手の状態に合わせてそのレベルを見極めながら「やさしい日本語」を模索していくことの大切さを学びました。
全3回の研修をご指導いただいた土井先生、熱心にご受講いただいた皆さま、ありがとうございました。
やさしい日本語を通して、多文化共生の輪が広がっていくことを期待しています。
