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活動報告

第2回やまぐち多文化共生推進パートナー意見交換会に参加しました!

  • 公開日:2024年02月21日

山口県では、多文化共生に向けた地域づくりの取組の一環として、令和5年度より外国人住民と山口県・県内各市町・(公財)山口県国際交流協会等との関係機関の橋渡し役を担う「やまぐち多文化共生推進パートナー」制度がスタートしました。

やまぐち多文化共生推進パートナー8名の皆さんによる意見交換会が22日(金)に山口県庁で開催され、協会スタッフもオブザーバーとして参加しました。

【やまぐち多文化共生推進パートナーの皆さん】

松浦 和子 さん(NPO法人ほうふグローバルネット)

石井 由利子 さん(しものせき国際交流ねっと)

岡 孝則 さん(国際交流ひらかわの風の会)

大田 ナム さん(株式会社Betoyama・ベトナム出身)

チャン ティ ホアイ タン さん(ジェー・エム・エス協同組合・ベトナム出身)

香西 コーラゾン さん(Japinoy Community in Yamaguchi・フィリピン出身)

明 英 さん(自営業・中国出身)

マイケル シドニー さん(山口県国際交流員・米国出身)

今回は、二つのテーマについて意見交換が行われました。(ファシリテーター:畑中 千尋 さん)

(1)多文化共生の意識啓発の促進について

○ 外国人との交流イベントに参加する日本人はリピーターが多い。普段あまり外国人と関わりのない人や団体などへのアプローチが大事。

○ 自治会や民生委員の方など、地域の人に外国人との接し方や多文化共生について知ってほしい。

○ 留学生やその家族と一緒に地域の運動会などに参加しており、地域住民とも顔なじみになってきた。また、留学生を講師として外国文化講座などを企画して、地域の人に参加してもらっている。

○ お祭りなどで多国籍料理のイベントがあると日本人にも外国人がいることを知ってもらえる。外国人もお祭りに参加して嬉しいし、自然な多文化共生の形になる。

○ 違う年代の方と接する機会があると嬉しい。技能実習生が近所の方に畑を貸してもらったことをきっかけに、交流が生まれている事例がある。

○ 「多文化共生」という言葉自体が外国人には伝わりにくい。いろいろな情報について、やさしい日本語や英語があるといい。

○ 何か情報を探そうとしても、なかなか情報にたどり着けない。「英語版」とただ書いてあっても分からないので、外国語版を作るだけではなく、検索しやすい記載にしてほしい。イベントのチラシで日時や場所など一部だけ英語になっていると、外国人は情報不足で不安になる。日本語が全く分からない人の視点から考えてほしい。

○ 日本語版の文章は長いが、英語で記載されている情報はほんの一部しかないこともある。ホームページなどは機械翻訳の場合が多い。

○ 市役所の書類など、日常生活で必要な書類で外国語版がない。

(2)外国人住民の視点から考える山口県の観光について

○ 一番不便な点は「交通」。車だと穴場の場所に行けたりするが、バスや電車での移動は大変。

○ 山口県の良さは「人の良さ」だと思う。地元の人と交流できるバスツアーを開催して、留学生にも大変好評だった。

○ 技能実習生などは自転車移動なので、自転車で行ける範囲でおすすめの場所があるといい。市内の外国人住民向けに多言語での情報発信を頑張りたいと思っている。

○ 何番のバスに乗ったらいいかなど、連絡したらすぐに教えてくれる公的な窓口があるといい。公式サイトなどから情報をたくさん発信してもらえると安心できる。

○ 行政は予算や人も限られるので、SNSでの発信などで学生をもっと活用すべき。日本人だけで観光PRをするのではなく、外国人目線での情報発信や多言語化を頑張ってほしい。

○ WiFiをもっと広げて、どこでも接続できるようにしてほしい。

○ 山口に来る前に一日の旅行のプランを立てる人も多いので、県内に来ないと情報がもらえないのは困る。紙媒体よりインターネットでの情報発信が大事。

○ ニューヨーク・タイムズで今年行くべき場所の3位に山口市が選ばれたが、メジャーな観光地だけではなく、小さいカフェや地元の人が行くおすすめのレストランの情報などがあると嬉しい。

山口県では昨年12月に「山口県多文化共生推進指針」が策定されました。パートナーの皆さんからいただいた貴重な意見やアイデアを、県や市町、国際交流協会の事業の推進等に活かしていきたいと思います。

 


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