令和5年度災害時外国人サポーター養成講座を実施しました!
- 公開日:2024年02月10日
2月3日(土)に、山口市小郡ふれあいセンターで、(公財)佐賀県国際交流協会・企画交流課長の矢冨明徳さんを講師に迎え、「令和5年度災害時外国人サポーター養成講座」(主催:山口県・山口県国際交流協会/共催:山口市)を実施しました。災害時の外国人支援に必要な知識や心構えを学ぶことを目的に実施し、当協会の災害時外国人サポーターや通訳・翻訳サポーターをはじめ、外国語ができる方や防災士の方など、県内各地から31名の方にご参加いただきました。
前半の講義では、熊本地震や佐賀県で発生した豪雨災害などで外国人支援に従事されてきた講師のご経験に基づくお話を伺うことができました。熊本地震で避難所を巡回した際に、避難している外国人からの「誰も声をかけてくれない」という言葉を聞き、届けるのは“安心”であるということを実感されたというお話が印象的でした。
後半では、避難している外国人に困りごとがないかなどを聞き取る「避難所巡回訓練」を体験しました。参加者は、外国語を話したり、翻訳アプリを使ったりしながら、避難者役の外国人に、体の調子が悪いところはないかや、心配なこと・分からないことがないかなどを質問し、掲示を見ながら必要な情報を伝えたり、相談センターを案内したりしました。避難者役として協力いただいた外国人8名(県及び山口市の国際交流員・多言語相談員・山口大学留学生)からは、「被災状況を教えてもらえたり、困りごとへの対応方法を提案してもらえたりすると安心できる。」、「優先順位を考えながら質問や対応をすると良いと思う。」、「自分が分かる言葉で話してもらえるともちろん安心するが、翻訳アプリを使いながらチームで対応してくれた姿に安心を感じた。」、「中国人の場合は漢字が分かるので筆談も有効である。」などのコメントをいただきました。また、訓練後の振り返りでは、参加者から、「事前に質問を考えていたけれど、実際に外国人を前にすると慌ててしまった。」、「翻訳アプリの他にも、画像やピクトグラム、翻訳した資料などが準備してあると良さそう。」、「目線を合わせて笑顔で対応することが、安心を届けるためには重要である。」などの気付きが得られました。
参加者からは、「“安心を届ける”ことを意識して訓練に取り組むことができました。」、「実際に体験してみたことで、自分がすべきことや相手が求めていることを考えるきっかけになりました。」などの感想をいただきました。
講師の矢冨さん、協力いただいた外国人の皆さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。