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活動報告

令和5年度「外国につながる子どもの日本語学習支援講座」(山口市)を開催しました

  • 公開日:2023年12月02日

11月18日(土)に山口市小郡ふれあいセンターで「外国につながる子どもの日本語学習支援講座」を開催しました。講師は、東京外国語大学 多言語多文化共生センター長 / 准教授の小島祥美先生です。当日は、地域や学校において子どもの支援を行っていらっしゃる方や教員の方など、県内各地から30名の方にご参加をいただきました。

前半は、外国につながる子どもの現状や、子どもの支援や指導を行う際に大切な視点について学びました。小島先生による山口県のデータの分析では、学校現場において日本語指導が必要な児童生徒が十分に把握されていない可能性があるという指摘もありました。

講演では、岐阜県可児市で取り組まれた外国籍児童生徒の就学実態に関する調査や、学校での様々な素晴らしい実践についてもご紹介いただきました。「日本語ができない子ではなく、日本語もできる子である」「子どものルーツや持っている力を認めることが大事」という小島先生のメッセージがとても印象的でした。

後半はDLA(外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメント)をワークショップで体験しました。子どもの力を見るためには、ことばの力だけではなく、来日時期・生育歴・学習歴・家庭環境等の背景も知ることが大切であるとアドバイスがありました。

受講者の方からは、「子どもたちの力をどのように引き出すか勉強になった」「山口県で不就学となっている子どもの数が多いことに驚いた」「母語支援の大切さが分かった」「子どもの見立てを行って、その子に合った指導(やる気スイッチを押す)を行うということが印象に残った」等のご感想をお寄せいただきました。小島先生の熱意溢れるお話に、支援者の皆さんが明日からも頑張ろうと気持ちを新たにされている様子が伝わってきました。

当協会では、子どもの支援に関する講座のほか、やまぐち外国人総合相談センターでの相談対応や日本語教材の貸出、学校や教育委員会への通訳・翻訳サポーターの紹介等を行っています。外国につながる子どもたちに関して、ご質問やご相談等ありましたら、お気軽に山口県国際交流協会まで問い合わせください。

(参考)山口県国際交流協会ホームページ「子ども支援」

https://yiea.or.jp/support/child/


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