第1回やまぐち多文化共生推進パートナー意見交換会に参加しました!
- 公開日:2023年09月15日
山口県では、多文化共生に向けた地域づくりの取組の一環として、令和5年度より外国人住民と山口県・県内各市町・(公財)山口県国際交流協会等との関係機関の橋渡し役を担う「やまぐち多文化共生推進パートナー」制度がスタートしました。
今年度は県内在住の日本人と外国人計8名の方が「やまぐち多文化共生推進パートナー」として委嘱され、9月6日(水)に開催された第1回目の意見交換会に協会スタッフもオブザーバーとして参加しました。
【パートナーの皆さん】
松浦 和子 さん(NPO法人ほうふグローバルネット)
石井 由利子 さん(しものせき国際交流ねっと)
岡 孝則 さん(国際交流ひらかわの風の会)
大田 ナム さん(株式会社Betoyama・ベトナム出身)
チャン ティ ホアイ タン さん(ジェー・エム・エス協同組合・ベトナム出身)
香西 コーラゾン さん(Japinoy Community in Yamaguchi・フィリピン出身)
明 英 さん(自営業・中国出身)
マイケル シドニー さん(山口県国際交流員・米国出身)
パートナーの委嘱状交付の後、「外国人住民が安心して暮らし続けるために重要なこと」をテーマに意見交換が行われました。(ファシリテーター:畑中 千尋 さん)
(1)生活において外国人住民が困っていること
○ 日本語が理解できず、手続き(行政手続き・銀行口座開設・携帯電話の契約)や病院の受診で困ることがある。
○ ハラール対応の料理店がなく、ムスリムの方の外食が難しい。亡くなった際の埋葬(土葬)場所がない。
○ 外国につながる子どもの日本語能力の向上、学校現場でのノウハウの蓄積、高校進学等について課題がある。
○ 「日本」と「外国」や、「日本人」と「○○人」という大きな単位でひとくくりにされがちである。
○ 多言語化されている情報が少ない。翻訳されている情報があっても日本語のみの記載で必要な情報にたどりつけない。
○ ごみの捨て方が複雑で難しい(ルールを説明してもらえれば分かる)。
○ 子育てをしていて孤立している外国人がいる。
○ ミドルネームの表記の仕方など、外国人がいることを前提としたシステムになっていないことがある。
(2)外国人が地域で活動・交流するために必要なこと
○ 地元の人からお祭りやイベントなどに声をかけてもらえば参加しやすい。
○ 山口県では車での移動が一般的で、イベントなどに参加するための交通手段がないと参加が難しくなる。
○ 多言語化された情報はルールや注意に関する内容が多い。それも大事なことだと思うが、楽しい情報や「Welcome」というメッセージもあるといい。
○ キーパーソンから各コミュニティに情報を伝えてもらうと伝わりやすい。
○ 回覧板の日本語は難しくて読めない。せめて大事な部分だけでも英語や「やさしい日本語」があると嬉しい。外国人も地域の清掃活動などに積極的に参加したいと思っている。
○ 国際交流をしている団体の人だけが外国人と交流するのではなく、もっと他の人とも交流が生まれるようにしたい。
○ 「外国人とこのイベントをやる」ではなく、すでにある楽しいイベントにみんなで参加するといい。
○ 情報を広く外国人に広げてくれる人や方法があるといい。
○ 日本人と外国人で一緒に考えながらイベントなどを作っていきたい。
○ 「○○人」というくくりではなく、「○○が趣味の人」「○○をやりたい人」で集まることもあっていい。
○ 留学生と一緒に地元の運動会に参加するなど、地域を巻き込んで交流している。
日頃から地域において日本人と外国人の架け橋になっているパートナーの皆さんからは、たくさんの貴重な意見やアイデアをいただきました。県や市町、当協会の今後の事業の推進に活かして参りたいと思います。