令和2年度地域日本語教育推進事業(県委託事業)「やさしい日本語講座(柳井市)」を開催しました!
- 公開日:2020年12月24日
柳井市との共催で、12月20日(日)に初めて柳井市で「やさしい日本語講座」を開催しました。自治会関係者、民生委員、防災士、子育て支援者、国際活動団体、行政職員、一般県民の方など、26名の方にご参加いただきました。
講師は(一社)ダイバーシティうんなんtoiro 代表理事の芝 由紀子さんと副代表理事の李 在鎮(イ ジェジン)さんのお二人で、島根県雲南市からお越しいただきました。
李さんは韓国ソウル市のご出身で、日本には8年ほど住まれているそうですが、日本語が堪能でも病院の受診の際などにやはり日本語の壁を感じること、敬語の使い方が難しいこと、ごみの分別が複雑で分かりにくかったことなど、外国人住民として日本で生活している中での困りごとについてお話しいただきました。
講座のワークショップでは、外国で暮らした場合にどのようなことで困るのかを想像したり、文章や運動会のお知らせ等を書き換えたりしました。また、最後にだれもが住みやすいまちになるために今日からできそうなことなどについても考えていただきました。
最新のデータで、柳井市には19か国191名の外国人住民の方がいらっしゃるそうです。講師からは、「国籍に関わらず同じ地域の住民みんなが安心安全に、その地域でいきいきと暮らしていけることが大切で、今日から私たちができることとして、まずは自分から外国人の方に挨拶をしてみてください」とアドバイスをいただきました。
参加者の方からは、「英語ファーストではないということが参考になった」「今後外国人の方に接する際はやさしい日本語を活用してみたい」「共通語=やさしい日本語ということが分かった」「学校でも子どもたちに“やさしい日本語”について教えて欲しい」「外国人に伝わるためのやさしい日本語のポイントは日本人に対しても言えることだと思う」等のご感想をお寄せいただきました。
地域で外国人住民の方と交流してみたいという声も多く聞かれ、今後の柳井市での国際交流や多文化共生の広がりを期待しています。