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活動報告

令和2年度地域日本語教育推進事業(県委託事業)「外国にルーツを持つ子どもの日本語支援講座②」を実施しました!

  • 公開日:2020年12月02日

1128日(土)にこどものひろばヤッチャル副代表の奥村玲子さんを講師としてお迎えし、「外国にルーツを持つ子どもの日本語支援講座②」を開催しました。当日は、オンラインで30名の方にご参加いただきました。

 広島県東広島市で10年間、約300人の外国にルーツを持つお子さんの日本語支援をされてこられた豊富なご経験から、こどものひろばヤッチャルの活動内容、過去に支援を行った子どもたちの進路や指導例、教室で使用している教材、高校入試等についてお話しいただきました。ヤッチャルでは、小学生高学年以上については、テキストを一冊通した文法積み上げの学習+読解練習により、子どもたちが日本語の幹を作れるように指導されているそうです。

 MessengerLINE・スカイプ・ZOOMでも可能)を使用したオンラインの日本語学習支援についてもご紹介がありました。自宅にWiFiPC・スマートフォンの環境があり、高校進学を目指すお子さんなどには、支援者と学習者のお子さんが同じ教材を手元に持ちながら、分からない部分を写真に撮って送ってもらったり、紙に書いて画面で見せたりしていることをご紹介いただきました。

 受講者の皆様からは、「住む地域によっての支援格差が大きいことに驚いた」「日本に永住することは将来設計(自立)が必要なことと直結し、進路も見据えて、今できる支援を考えてつなげていくことの大切さについて考えさせられた」「学校現場以外での支援の方法や内容が大変参考になった」「山口県の公立高校入試では外国人への特別措置がないことを知った」「高校受験がその人の人生での大変大きなターニングポイントとなるという点がとても印象に残った」等のご感想をいただきました。

 講座の最後では、講師の方が、「こどものひろばヤッチャルで一番大切にしていることは、子どもたちが安心できる・話ができる“居場所”であること」という言葉で講座を締めくくられました。

 山口県国際交流協会では通訳・翻訳サポーターや日本語ボランティアの紹介、県内の日本語教室の情報提供、やまぐち外国人相談センターでの相談対応(19言語に対応)を行っておりますので、お近くにお困りのお子さんや外国人のご家族の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に当協会までご相談ください。

 今後も当協会では外国にルーツを持つ子どもの支援に取り組んでまいります。今年度はオンラインで全2回の講座を開催しましたが、たくさんの方にご関心をお寄せいただき、ありがとうございました!


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