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活動報告

令和2年度地域日本語教育推進事業(県委託事業)「外国にルーツを持つ子どもの日本語支援講座①」を実施しました!

  • 公開日:2020年11月17日

1114日(土)に「外国にルーツを持つ子どもの日本語支援講座①」をオンラインで開催し、県内各地から34名の方にご参加いただきました。

 講師はNPO法人青少年自立援助センター YSCグローバル・スクール ピッチフォード 理絵さんです。

 当協会の職員が県内の外国人住民の状況や日本語指導が必要な児童・生徒数等について簡単に情報提供をさせていただいた後、「外国にルーツを持つ子どもの現状と課題~支援者に求められる基礎知識~」という演題で講師からお話を伺いました。当日は、(1)子どもと家庭の抱える課題、(2)受け入れ体制の課題、(3)日本語指導・教科指導の課題について主にご講演をいただきました。

子どもたちのバックグラウンド(経済状況・家庭状況・来日時期・成育歴)、「言葉の壁」・「こころの壁」・「進学の壁」、生活言語と学習言語の違い(一般的に日本語ペラペラまで2年、勉強スラスラまで5年程度)、シングルリミテッド・ダブルリミテッド(年齢相応の言語レベルが習得できていない状態)のお話など、講師のこれまでの豊富なご経験から、外国にルーツを持つ子どもたちへの支援のために必要な知識について分かりやすくご教示いただきました。

子どもたちの学習言語能力を伸ばすためには、語彙を増やせるような工夫をする、考える力を伸ばすためのサポートを行う、短文から読解の練習を積み重ねる、ビジュアル教材を活用する、可能であれば子どもと支援者の1対1ではなくグループで日本語指導を行う等の具体的なアドバイスもいただきました。

ピッチフォード講師が、「“国際交流”は日本人=ホスト、外国人=ゲストとなりがちだが、“多文化共生”は日本人も外国人も同じ地域で共に生きる市民という考えが大切(IYouからWeの関係へ)」とお話されていたことがとても印象に残りました。

受講者の方からは、「日本語教育だけではなく、こころの支援など包括的な支援が必要だと感じた」「今後子どもたちの支援に携わってみたい」「皆で継続的に連携しながら支援していくことの大切さを実感した」等のご感想をいただきました。

次回1128日(土)の講座では、東広島市の日本語教室で子どもの日本語学習支援に取り組まれている「こどものひろばヤッチャル」の奥村講師をお迎えしてお話を伺います。現在参加者を募集しておりますので、ご関心のある方はぜひお申込みください!

https://yiea.or.jp/news/news_11868/


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