外国にルーツを持つ子どもの支援講座を実施しました!
- 公開日:2019年02月20日
2月2日(土)に「外国にルーツを持つ子どもの支援講座」を山口市と共催で開催し、当日は日本語ボランティア・学校関係者・教育委員会関係者・自治体職員・国際活動団体・大学生・一般県民の方など、40名のご参加がありました。
“外国にルーツを持つ子ども”とは、国籍を問わず、両親またはそのどちらか一方が外国出身である子どものことを指しますが、その中でも日本語指導が必要な公立学校に通う児童生徒は、全国で43,947人、山口県では106人いると言われています(文部科学省平成28年度調査)。
初めに、講師のNPO法人おおさかこども多文化センター理事の坪内好子さんに「外国にルーツを持つ子どもの支援と課題について~学校や地域でできること~」と題し、ご講演いただきました。外国にルーツを持つ子どもたちが抱える課題として、①日本語の壁 ②高校への壁 ③進学・就職への壁という大きく3つの壁があるというお話や、実際に坪内さんが使用されている日本語の教材などもたくさんご紹介いただき、大変実践的なお話を聞くことができました。大阪市内の学校の対応例に加えて、NPO法人おおさかこども多文化センターで行っている高校入試を目指す子どもたちに英語・数学・日本語指導を行う「たぶんかじゅく」や、外国にルーツを持つ子どもの居場所と学習支援の場づくりとして開催している「サタデークラス」などについてもご説明いただきました。
後半はグループに分かれ、外国にルーツを持つ子どもたちを支援する際の課題やこれから学校・地域でできることなどについてお話していただき、最後にそれぞれのグループで話し合った内容を全体で共有しました。参加者の皆さんがそれぞれの立場から、活発に議論を交わしている姿がとても印象的でした。
皆様からいただいたアンケートの感想の一部をご紹介します。
○ 色々な立場の人がいて、様々な立場から意見が聞けてよかった。
○ 学校との連携の難しさと地域の人材を活かす大切さを感じた。
○ 外国にルーツを持つ子どもたちが想像以上に大変な環境に置かれていたことがよく分かった。
○ 地域で支援する人がどこに相談すればよいか分からないという意見が多かった。
○ 状況に対するアクションを起こしていかなければならないと感じた。
○ 学校教員の方も大変困っていることが分かった。
○ 講師の方の成功事例・失敗事例の話が参考になった。
当協会では通訳・翻訳サポーターや日本語ボランティアの紹介、外国人住民や関係者の方からの相談対応などを行っています。外国にルーツを持つ子どもの支援に関して、お力になれることがございましたら、当協会までぜひお気軽にお問い合わせください。