災害時外国人サポーター養成講座を実施しました!
- 公開日:2019年03月20日
主催:山口県・(公財)山口県国際交流協会、共催:山口市・下関市で、9月8日(土)に山口市、3月2日(土)に下関市で「災害時外国人サポーター養成講座」を開催しました。山口市は36名、下関市は38名の参加がありました。
災害時の外国人支援に係る県国際課及び当協会の取組の説明の後、講師のNPO法人多文化共生マネージャー全国協議会副代表理事の高木和彦さんにご講演をいただきました。日本人と外国人では災害に対するストック情報に差があること、外国人は言葉の壁や文化の壁で外国人特有の問題に直面することがあること等についてお話いただきました。熊本地震における外国人支援の事例から、日頃から外国人住民との顔の見える関係づくりや、外国人住民に対する防災教室の大切さ等についても教えていただき、大変学びの多い時間になりました。
当協会は平成29年2月に山口県と協定を結び、大規模災害時には県の要請により、外国人を支援する「災害時多言語支援センター」を設置する予定です。今回の講座では、「災害時多言語支援センター」の設置・運営訓練として、総務班と情報班のグループに分かれて作業を行いました。総務班は外国人被災者に情報を届けるため、避難所を巡回するためのルートの作成やスタッフの名簿の取りまとめ、多言語支援センターの開設を周知するチラシの作成を行いました。情報班は外国人に必要な情報を選別し、翻訳用の原稿の作成や外国語・やさしい日本語への翻訳を行う作業を行いました。
最後に「外国人被災者からの相談対応ワークショップ」として、想定される外国人被災者からの質問に対して、どのような機関に確認し、どのような回答をすれば良いかをグループで話し合いました。
講座後に、山口市で20名、下関市で29名の方に「災害時外国人サポーター」としてご登録いただきました。外国出身の方にも数名ご登録をいただき、大変心強いです。
外国人は災害時の「要配慮者」・「避難行動要支援者」として位置づけられていますが、災害時に外国人を弱者にしないよう、来年度も当協会では引き続き「災害時外国人サポーター養成講座」を開催予定です。