外国にルーツを持つ子どもの支援講座(実践編)を実施しました
- 公開日:2019年09月10日
8月28日(水)に「子どもへの日本語指導」をテーマとした【実践編】を開催し、51名の方にご参加いただきました。前日から引き続き、一般社団法人HOPEプロジェクト代表の二口とみゑ様を講師としてお迎えしました。
多様な子どもたちの背景、生活言語能力と学習言語能力の違い、子どもに関する日本語教育施策の変遷、すぐに活用できる教材やおすすめの教材等についてたくさんご紹介いただきました。
講師の長年のご経験から、子どもの教科書にルビを振るときは、横書きであれば下に、縦書きであれば左に書くと後で文字を隠して覚える時に利用しやすいこと、自己紹介を教える時に「私は〇〇人です」ではなく「〇〇から来ました」と教えて子どもの多様なバックグラウンドに配慮すること等、日本語指導を行う際の具体例についてもお話いただきました。
特別教育の教科書はとても分かりやすく、外国にルーツを持つ子どもの日本語指導にも活用できるというお話は目からうろこでした。支援者がすべて自分で解決しようとせずに必要な際は弁護士等の専門家につないでいくことの重要性についてもアドバイスがありました。
ワークショップでは、すぐに使用できる教材を作ってみようということで、グループに分かれて地図を作りました。作成した地図を教材として活用して、どのように日本語を教えていくか、どのように話題を広げていくかというというポイントは大変興味深いものでした。
外国にルーツを持つ子どもの支援についてご質問やご相談等ございましたら、当協会までお気軽にご連絡いただければ幸いです。
<参加者の皆様からいただいたアンケートの感想の一部をご紹介します>
・「なんでも教材」の精神・実践が参考になった。
・日本語の生活言語と学習言語を結び付けていく重要性と具体的な方法が聞けてよかった。
・同じ地域の方とつながりが持ててよかった。
・学習支援はその子にとって将来に関わるので、とても大切なことだと思った。
・身近な教材を使って日本語の指導ができるということが分かり、気持ちが楽になった。
・学校はお金と人が足りないと実感している。
・たくさん関わっている方がおられ、心強さも感じるが、ネットワークを築き、協働することの難しさも感じている。
・県内各地のいろいろな方の参加がとても面白い、いいことだなと思った。