多言語医療問診システムM3
- 公開日:2010年07月21日
多文化共生センターきょうとでは、病院に行く前に、
インターネットで簡単に多言語問診を行うことのできるサイトM3(エムキューブ)を公開しました。
言語:7言語(日本語・英語・中国語・ハングル・ポルトガル語・インドネシア語・やさしい日本語)
自分言語で症状を検索し、別の言語に翻訳することができます。
内容はプリントアウト、もしくはQRコードに変換し、病院へ持参することで、ことばの通じない国でも、
自分の症状を正確に医療者へ伝えることができます。
★多言語医療問診システムM3はこちらから★
現在日本に住む外国人は221万人を超え、京都市でも4万人を超える外国人の市民が暮らしています。日本人の間でも救急患者の受け入れ拒否の問題が大きくなっていますが、外国人においては、以前から「言葉が通じない」という理由で医療機関での受診拒否問題が発生しています。
医療現場における言葉の壁は,命に関わる重要な問題です。
当センターではこうした問題を解決するため、京都市等と協働で市内4病院に医療通訳者を派遣しており、年間1600件の依頼があります。
しかし救急、24時間には対応できていはできません。
そのため、2007年より和歌山大学と協働で、病院の受付手続きや問診を多言語で行うシステムの開発を実施しています。
現在、京都大学医学部付属病院、洛和会音羽病院、京都市立病院の窓口で運用されています。
今回このシステムの中の問診機能をWebサービス化したことで、システム設置病院だけでなく、
世界中どこからでも簡単に多言語で問診ができるようになりました。
【多文化共生センターきょうと概要】
国籍、民族、文化、言語、性などの「ちがい」を越え、共に豊かに生きることのできる多文化共生社会の実現のため、在日外国人と日本人の双方へ向けて「多文化共生」の事業を創造し、実践している。
2003年より京都市等と協働で、市内4病院へ医療通訳者を派遣(言語:中国語・英語・ハングル 約1600件/年)
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人 多文化共生センターきょうと
代表:重野亜久里(担当:前田)
所在地:京都市下京区万寿寺町143いづつビル6F
Tel:075-353-7205(月〜金 10:00〜18:00)
Fax:075-353-7206
E-mail: info@tabunka-kyoto.org
URL:http://www.tabunka-kyoto.org