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YIEAからのお知らせ・イベント

災害時の外国人住民支援講座を実施しました

  • 公開日:2013年08月27日

8月24日(土)に「災害時の外国人住民支援講座」を実施しました。

 

講座には、防災関係者、国際活動団体、行政、自主防災会、大学、社会福祉協議会、行政書士、警察、外国人住民、災害ボランティア、通訳ボランティア、個人の方など、35名の方にご参加いただきました。

 

はじめに、今回の講座の講師である(特活)多文化共生マネージャー全国協議会事務局長の時光(とき ひかる)さんから災害時に外国人住民が直面する課題と現状についてご講演をいただきました。東日本大震災の際に仙台市で外国人住民支援に携わった時に、多言語での電話相談を受けた際のエピソードや、避難所での外国人住民の様子についてのお話がとても印象的でした。また、災害時の活動や日頃の取り組みを通して見えてきた課題についてもお話がありました。

 

講演の後、地域の「課題」とこれから「できるかもしれないこと」について、グループごとに意見を交わしました。地域の「課題」では、外国人住民がどこに住んでいるか分からない、多言語での支援が難しい、外国人住民とどう接したらよいか分からない、外国人住民への防災意識の啓発、地域に多言語の標示がない等の意見が出ました。また、これから「できるかもしれないこと」については、日頃から外国人住民と顔の見える関係をつくる(挨拶・交流)、地域の防災訓練に外国人住民と一緒に参加する、多言語の防災マップやハザードマップを作ったり標示を作成したりする、ボランティアなどを育成するなどの意見が挙がりました。

 

講座の最後に、実践紹介として、ほうふグローバルネット・青年海外協力隊山口県OB会の主催で昨年度に実施した避難所宿泊訓練(外国人住民と地域住民が一緒に宿泊して避難所の体験すること)の様子と今年度の予定について、代表の松浦さんから紹介していただきました。

 

外国人住民には、言葉や文化の違い、日本の災害に関する知識の少なさから、災害情報が伝わりにくいと言われています。当協会では今後も災害時の外国人住民支援について、継続的に取り組んでいきたいと思っています。

 

saigai


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