多文化共生フォーラムを開催しました!
- 公開日:2016年07月20日
7月10日(日)に(公財)山口県ひとづくり財団と共催で「多文化共生フォーラム」を開催し、当日は220名の方にご来場いただきました。
◆第1部◆
第1部の講師は英国のご出身で、バイリンガル落語家のダイアン吉日さんです。まず初めに、400年以上の歴史を持つ落語は、着物を着て座布団に座った人が1人で声の変化や身振り手振り、顔の表情だけであらゆる登場人物を演じ分け、扇子がお箸になったりハサミになったり手ぬぐいが本になったりするという落語を楽しむための基礎知識のお話をしてくださいました。その後、時折日本語を交えた“Wonderful Japan”という英語落語を1席ご披露いただきました。
そして、基調講演は「笑いで世界をひとつに」と題し、日本に来て驚いたことや、趣味の日本の伝統文化(着物・生け花・茶道)、バックパッカーや落語の海外公演で世界中を訪れた際のエピソード、東日本大震災で落語やバルーンアートで被災者を笑顔にする活動をされたことなどについてお話いただきました。
最後は会場の皆さんと一緒にラフターヨガ(笑いヨガ)を体験し、記念撮影をしました。会場は終始笑いに包まれ、まさに“笑いで世界がひとつに”なったパワー溢れる英語落語と基調講演でした。
◆第2部◆
第2部は「多文化共生のヒント~外国人住民と共により良い地域をつくるために~」というテーマで外国人住民によるパネルディスカッションを実施しました。
コーディネーターに三重県国際交流財団の上原 ジャンカルロ 氏(ペルー出身)をお迎えし、パネリストの4名、郭 伝コウ 氏(中国出身)、キラ・アダムス 氏(米国出身)、香西 コーラゾン 氏(フィリピン出身)、尹成化 氏(韓国出身)が熱い議論を交わしました。
「日本に暮らして感じたこと(課題・カルチャーショック)」「これから地域で日本人と外国人住民がもっと交流を進めていくためには」というテーマについて、それぞれのパネリストがこれまで日本で暮らして苦労した話や、日本人と交流して感じたことなどを本音で語りました。
パネルディスカッションでは、「“外国人”について持っている常識やイメージを捨てて、交流して欲しい」、「外国人住民が増えることは地域にとってもプラスになる」、「地域でもっと活動したい外国人住民も多いので、声を掛けて欲しい」、「外国人住民だからといって特別扱いせずに、個々の人、地域の一員として接して欲しい」といった意見が出ました。
今回のフォーラムは、司会者も含め、基調講演・パネルディスカッションも、登壇者はすべて外国人住民の方々にお願いしました。このフォーラムを通して、日本に暮らし、地域で活躍する外国人住民の皆さんが持つパワーをより感じていただけるきっかけになれば幸いです。
山口県国際交流協会では、今後も多様な背景を持つ人々がより活躍できる社会づくりを目指して様々なイベントや講座等を開催していきますので、引き続き皆さまのご理解とご支援をお願いいたします。