外国人住民のための防災教室を防府市で行いました。
- 公開日:2017年07月18日
6月18日(日)に「外国人住民のための防災教室」を開催し、外国人参加者38名、災害ボランティア(日本人)及び見学者19名の57名の方に参加していただきました。スタッフ、講師、消防署員合わせると総勢71名で、和気藹々の中、無事終了しました。
会場は防府市社会福祉会館の3階と中庭をお借りして行いました。
まず最初は、防府市の防災士である藤井勉さんに日本の災害状況、防府で起きた災害、起こりうる災害、災害に遭ったら何をすればよいか、またどんな備えをしたらよいかを、英語訳やルビをつけたパワーポイントでお話をしていただきました。今回は英語、中国語、ベトナム語の通訳さんにお手伝いいただきました。
外国人参加者はほとんどの人が、防災教室に参加するのは初めてで、みなさん熱心に聴いていました。
次は、119番のかけ方練習を防府消防署の方に行っていただきました。答え方のマニュアルを用意し、グループごとで練習をしました。
今回の防災教室では、防府市の災害ボランティアの人にも参加していただき、会場準備から受付、誘導等、外国人参加者と一緒に活動していただきました。119番のかけ方練習では消防署役をしていただき、一緒に練習をしていただきました。
次は、「(警告音)緊急放送です。地震が発生いたしました。強い揺れに注意して下さい。」の音声を流し、一旦机の下に隠れた後、一斉に中庭まで避難しました。
グランド集合のあと、消防署員の方の指導で、水消化器による消火訓練を行いました。9本の消化器を用意していただき、日本語で「火事だ~~~っ!!」と叫びながら放水を行いました。
休憩の後、起震車による地震体験をしてもらいました。
あまりの揺れに机の下に潜り込む事もできないくらいで、初めての経験をした参加者がほとんどで、大変興味を持ってくれたようでした。
参加者の中に一人東日本大震災を経験した人がいて、教室に戻った後プログラムにはありませんでしたが、そのときの経験をお話ししていただきました。
教室を避難所にみたて、非常食の配給をボランティアの方に行っていただき、アルファ米の試食をしていただきました。
イスラムの方が3人参加して下さいましたので、ハラル認証の非常食も準備しました。
最後は、集合写真を撮った後避難所を去るときは使ったところを綺麗にするという意味も込めて参加者全員で後片付けを行い解散をしました。
多くの外国人に参加していただきましたが、皆さんのアンケートで驚いたことは、多くの人が日本語で書かれていたことです。その内容は、参加して良かった。防災の知識がついた。また参加したい。との感想が多く、とても喜んでいただけたようでした。
防災は、日頃からのコミュニケーションからといいますが、今回のような防災教室を続けていくことの大切さをあらためて感じました。
この場をお借りして、講師の藤井さんをはじめ防府市の防災ボランティアの方々、防府市に本当にお世話になりました。心からお礼を申し上げたいと思います。
次回の「外国人住民のための防災教室」は10月8日(日)に、周南市徳山保健センター1階
健診ホール(〒745-0005 山口県周南市児玉町1丁目1)で行います。