「本音トーク!日本に住む外国人住民の気持ち」を開催しました!
- 公開日:2015年10月16日
10月10日(土)に「本音トーク!日本に住む外国人住民の気持ち」を山口県と共催で開催しました。当日は、一般県民、外国人住民、自治体職員、大学生、通訳ボランティア、日本語ボランティア、国際活動団体の方など、52名の方にご参加いただきました。
講師として(特活)多文化共生マネージャー全国協議会 事務局長の時光(とき・ひかる)さんをお迎えし、第1部では、「“それでも”私が日本で暮らし続ける理由」と題し、中国遼寧省で生まれ育った生い立ちや学校教育、14年前に来日してから日本社会の中で奮闘してきた経験や多文化共生との出会いについてご講演をいただきました。
第2部のワークショップでは、(1)日本(海外)で暮らして大変なこと・嬉しいこと、(2)誰にとっても住みやすい山口県にするためにはというテーマについてグループで話し合いました。外国人住民からは、「日本には安心・安全があるが、人との距離感がある」「いつまでも外国人扱い・お客さん扱いされていると感じる」「病院で症状を日本語で説明するのがとても難しい」「ホームページの外国語翻訳が分かりにくい」「ハラール対応のお店やレストランが欲しい」といった意見が出ました。また、「相手と自分が努力することが大切」「国同士ではなく、1人1人が仲良くすることが大事」「色々な市民が気軽に集まれる場所があったらいい」「仕事で関わる外国人住民への対応をもっと丁寧にしたい」などといった参加者のコメントもありました。
最後に講師から、多文化共生は共に変化できるかどうか、自分自身が変わることができるかどうかが大切で、マイノリティーの視点に気づき、色々な人に寄り添える優しさを伝えていきたいとお話がありました。
多様な背景を持った人にとって住みやすい多文化共生の地域づくりのために、国際交流協会は今後も山口県の多文化共生の推進に取り組んでいきます。
*多文化共生とは?
国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと