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YIEAからのお知らせ・イベント

「大規模災害時における外国人支援研修会」を実施しました

  • 公開日:2012年09月13日

防災の日の9月1日、山口県総合保健会館で、外国人支援に関心のある県民の方、自治会役員、民生委員、語学サポーター、国際活動団体、大学留学生担当者、外国人雇用企業担当者等約220人の参加を得て、東日本大震災でボランティアとして外国人を支援したNPO法人多文化共生マネージャー全国協議会副代表理事の高木和彦氏を講師に、外国人住民に対する支援の仕方等について講演会を開催しました。
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《講演要旨の一部》
・防災無線が「タカダイにヒナン」と叫んでいたが、外国人には何のことだか理解できなかった。(やさしい日本語を使うことが必要)
・避難所で中国人が不安になり、夜遅くまで話していたので、周りの人が注意したところ、この件が中国大使館を通して外務省にまで伝わるようなことになった。
・世界のどこにでも地震がある訳ではないので、外国人にも地震に対する知識の違いはある。
・災害の初期対応では、避難勧告、避難所への受入等があるが、避難所は国籍に関係なく使えることが必要で、避難所を示す「多言語シート」を張り出すことによって日本人にも外国人が避難してくることを理解させることができる。
・避難生活支援段階では、外国人への情報提供、相談、異文化理解、ストレスケア等外国人被災者を支援する「災害多言語支援センター」を設置し、外国語での情報を届ける ことが必要。
・災害時の外国人支援に係る今後の実践的取組については、①誰が、どこで、何をするのか ②官民協働、広域連携 ③支援者の育成 などのルールづくりが大切。
・仕組みだけでなく、顔の見えるつながりをつくり、持続する関係を構築することが大事。
・外国人を「要援護者」とするか「支援者に育てるか」が、地域に問われている。
若い外国人は「支援者」になれる。

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《参加者感想の一部》
・行政とボランティアの立場を考え、自分の立場で何ができるのかを再認識し、考え直すきっかけとなった。
・日本語の上手な外国人でも、今まで地震の経験がないといざという時どうすればいいのか分からないので、災害時の対応について支援が必要であることが分かった。
・県内ではあまり災害がないので、もっと真剣に考え組織づくりをしなければいけないと思う。
・「高台に避難」は理解できない外国人もいる。(「高い所に逃げてください」なら分かる。)漢字とカタカナ語に溢れる行政用語への反省。誰にでも理解できるやさしい日本 語が必要と思う。
・話しが実務的で、今まで考えていないことが多くあった。災害が少ない山口県内においてこのような準備を各地で進めていくべきであり、協力しなければならないと思った。

などなど、今回の研修が参考になったという意見がたくさんありました。
協会では、災害時の外国人支援について今後も取り組んでいきたいと思っています。


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