「外国人に伝わる!やさしい日本語講座」を開催しました!
- 公開日:2018年08月03日
7月28日(土)に山口市と共催で「外国人に伝わる!やさしい日本語講座」を開催し、県内各地から36名の方にご参加いただきました(長門市でも7月7日(土)に講座を予定していましたが、大雨のため中止となりました)。「やさしい日本語」は普段私たちが使用している日本語を外国人にも伝わりやすいように配慮して簡単にしたものです。阪神・淡路大震災の際に、必要な情報が外国人に十分に届かなかったことをきっかけに提唱されるようになりました。外国人だけではなく、子どもや高齢者などにも分かりやすいものとして注目されています。
講師は(公財)兵庫県国際交流協会の外国人県民インフォメーションセンターでスペイン語の通訳相談員をされている村松紀子さんです。
講師の講演では、相談員としての長年の豊富な経験に基づき、日本に在住する外国人の国籍や在留資格も多様化していること、外国人の場合は社会保障や行政サービスなど基本的な情報について知らない場合があること、外国人を孤立させない取り組みが必要であることなどをお話いただきました。
また、具体的な「やさしい日本語」の作り方として、省略やあいまいな表現は避けること、「日本の常識」を前提としないこと、一文を短くすること、熟語は難しいこと(使用→水を使う、避難→逃げる)、よく使う言葉(救急車・印鑑・在留カード)などはそのまま使うこと、カタカナ用語は避けることなどを教えていただきました。
最後に、相手にとって譲れない文化・変えられない文化をどう大切にできるか、お互いが理解するために話し合いの手間を惜しまないことなどをアドバイスいただきました。
ワークショップでは、避難所に「ご自由にどうぞ」と書いたカップ麺が100個置いてあるという設定で、案内表示を作るグループワークなどを行いました。各グループで作成した案内表示について、ペルー出身の山口県海外技術研修員に見てもらい、意見を出してもらいました。
講師の村松様、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。今後も当協会では「やさしい日本語」の普及・啓発に努めてまいります。
8月19日(日)に山口県セミナーパークで開催する「多文化共生フォーラム」では、落語家・桂かい枝さんによる「やさしい日本語落語」の公演があります。ご興味のある方はぜひご参加ください。現在参加者を募集中です。