「イスラムを知る連続セミナー」(全3回)を実施しました!
- 公開日:2017年07月20日
6月3日(土)・6月17日(土)・7月1日(土)に「イスラムを知る連続セミナー」を(独)国際協力機構 中国国際センターと共催で実施し、一般県民の方総勢約190名の方にご参加をいただきました。
◆第1回目◆
「中東イスラム圏の今 シリア難民問題について考える」と題し、紛争により世界最大の難民発生国と変わってしまったシリアを舞台に、紛争が与えた現実とふるさとに帰りたいと願う人々のドキュメンタリー映画「目を閉じれば、いつもそこに~故郷・私が愛したシリア~」の鑑賞を行いました。
その後、シリアとシリア難民の暮らすヨルダンで活動した元青年海外協隊のお二人から、かつて豊かだったシリアでの現地の方々との暮らしと故郷を離れ難民となったシリアの方々との活動についてお話しを聞きました。
参加者からは、「メディアから与えられるイメージではないシリアの方の国民性や日常生活など興味深く新しい発見だった。」「難民の方が早く元の生活に戻れるよう、一個人として何ができるか考えさせられた。」などの感想をいただきました。
◆第2回目◆
「はじめまして、イスラム!イスラム文化理解ワークショップ」と題し、JICA中国開発教育支援事業のご担当者に講師にお越しいただき、参加型のワークショップを実施しました。
イスラム文化に関係する写真や製品などを通してクイズなどを行い、自身の持つステレオタイプや多様性について知る時間となりました。また、短い映像を鑑賞し、ヒジャブを身につけて海外の学校へ転校してきた少女と現地の教員の立場に分かれ意見交換や、シールを使った仲間探しなどのアクティビティを通して、異文化に対する自分の感情について考えるきっかけとなりました。
参加者からは、「イスラム文化について誤解している部分があったが、以前より理解が深まったように感じる。」「まずは心にも壁を作らないこと、他者に関心を持ち理解することが大事だと思った。」などの感想をいただきました。
◆第3回目◆
「イスラム食文化交流会 出会おう!話そう!理解しよう!」と題し、山口県在住のインドネシア、バングラデシュ、マレーシア、ボスニア・ヘルツェゴビナのイスラム教徒の皆さんを講師にお招きし、食を通じた交流会を実施しました。
イスラム教信仰の5つの柱やハラルフードとは何かなどイスラム文化の基礎的知識の発表や、イスラム圏や日本で食べられているハラル対応のお菓子や飲み物を食べながら交流タイムを設け、国や地域によってことなる食文化や習慣など直接知りたいこと、知って欲しいことを共有する機会となりました。参加者の皆さんでマレーシアの飲み物テタリ作りに挑戦し、盛り上がる場面もありました。
参加者からは、「直接出会い、自分の耳で理解し、知ることの大切さを感じた。」「県内でもハラル対応の食品の入手がまだまだ困難なので、理解がすすめば。」「イスラム圏によって習慣が異なるのが興味深かった。中近東のイスラム文化も知りたい。」などの感想をいただきました。
日本人・外国人関係なく、多様な文化を持つ方々が多く県内に在住しています。様々な情報が錯綜する社会ですが、共通する文化・異なる文化を尊重するために大切なことは自ら知ること、考えること、そして出会うことであることが大きなテーマとなった講座でした。